大器サドラーズアレグロが不運な復帰戦

　未完の大器サドラーズアレグロ坊ちゃんが、昨日（8月27日）の川崎9R 綺羅星特別で戦線に復帰しました。
　陣営の期待も大変大きく、「ここで負けるわけがない」と意気込んで望んだ一戦でしたが、スタートわずか数秒でこの日のレースは終わってしまいました。
　ゲートの出は悪くなかったアレグロ坊ちゃんですが、直後に馬群がごちゃつくとその影響を諸に受け、他の馬がアレグロ坊ちゃんと接触する形で左後脚を落鉄。
　それでも懸命に先行集団へ喰らいついていきましたが、力のいるダート戦では落鉄した後脚のハンデがあまりに大きく、直線は伸びきれず7着に敗れました。
　幸いにも落ちた鉄は変に曲がったり折れたりすることもなく綺麗なままで、恐らく後方の馬に引っ掛けられたもので、アレグロ坊ちゃんには怪我がないと思われます。
　馬房に帰ってからのアレグロ坊ちゃんは飼い葉をモリモリとほお張り、ついさっき起こったことをまったく覚えていない様子。
　実に頼もしい存在ではありますが、この秋最初の目標としていた戸塚記念出走へ黄色信号が灯ったことは事実です。
「何とか出したい」
　賞金順では微妙なところで、後は運任せになりそうです。今日、砂の上に貸してきた運を、その時に返してくれればいいのですが……。

　▲ スタート直後のごちゃつきで落鉄

　▲ 懸命の追い上げも実らず