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今日(11月13日)、札幌競馬場で行われた第50回 道営記念(HI)にトウショウヘリオスが出走しました。
なかなか豪華な顔ぶれの揃ったこの一戦。ハナを切ったのは4年前のJCD3着馬ジンクライシスでした。トウショウヘリオスは、今年のBCG勝ち馬でこの日の単勝オッズも1.4倍と断トツの1番人気に推されたギルガメッシュと並ぶ形で2、3番手を進みます。
2485mというダートとしてはかなりの長丁場ということもあり、レースは淡々とした流れで前半を過ぎます。
しかし向正面に入ると流れは一変。急なペースアップに対応できなかったトウショウヘリオスは、終始、手が動きっぱなしの厳しい展開に追い込まれていきます。
勝負どころでジンクライシスがさらにラップを上げていくと、少しずつ置かれていき4角では完全に圏外へ。
「もはやこれまで」
ところがここからがトウショウヘリオスの真骨頂。勝負どころでの手応えの悪さを考えればどこさもない着順に沈んでもおかしくありませんでしたが、鞍上の懸命の檄に再びエンジンがかかるとそこからもう一伸び。
4角で一旦は前に行かれたビーファイターを抜き返すと、そのままバテることなく最後までしっかりと走りぬきました。
結果的には勝ったジンクライシスに8馬身ほどの差を付けられてのフィニッシュとなりましたが、後続を封じての4着入線は自力の証明です。
残念ながら北の地から凱歌は聞こえてきませんでしたが、本格派ステイヤー誕生の息吹きは十分に感じ取ることができました。
中央では苦渋ばかりを舐めさせられてきましたが、それをバネに彼はしっかりと自分を磨き続けていたようです。
これでホッカイドウ競馬はシーズンが終了。来春の開幕まで再び充電期間を置くことになります。
挫折から這い上がってきた努力の男の春は、そう遠い未来の話ではありません。