オンワードマルタが待望の3勝目

　今日の中京第2R 3歳上500万下に出走したオンワードマルタが、待ちに待った3勝目を手に入れました。
　レースはスタートからじっくり構えるいつもの競馬。スタート直後こそ馬群から離れた後方2番手に位置していましたが、向正面に入ると徐々に前へと接近。
　勝負どころでの手応えも抜群。しかしそこで動き出さなかったのが今日の勝因でした。
　3角の中間から激しく動き出す各馬を見ながら、これがテン乗りとは思えないほど田中博康ジョッキーは落ち着いた手綱捌きを見せてくれます。
　一気に動き出さず仕掛けのタイミングをワンテンポ遅らせると、4角ではもったまんまの手応えで前を射程圏内に。
　直線は気持ちの良い切れ味で前を一気に交わし去ると、最後は4馬身の差を付けての楽勝でした。
　7歳となったオンワードマルタにとっては、今日が47戦目で、実に4年ぶりの勝利。
　早熟の天才がもてはやされる昨今だからこそ、こつこつ積み上げたキャリアとようやく手に入れた白星に誇らしい気持ちになります。
　失敗をしないのはベストかもしれないけれども、失敗をしながら少しずつ良くなっていくのもまた良いのです。