Preview :: スルタン閣下らしい走りで初戴冠を

　前回の初障害から十分な間隔を取って二度目の障害へ挑むスルタン閣下。馬場のいい新潟なら閣下の良さを存分に生かせるだろうし、何とかいい競馬をしてほしい。
　同じレースにはオルフェーヴルの兄ジャポニズムもスタンバイ。池江厩舎から見捨てられるように転厩、そして障害入りと、挫折まみれになっているが、失うもののないやつは本当の強さを持っている。障害で素質開花を。
　日曜日に出走するグッドルッキングは、ユタカを配して勝負気配が漂う。2年以上勝利からは遠ざかっているが、前走を見てもまだ力は持っている。久しぶりの勝利が見たい。
　同じく日曜日に出走するラブイズブーシェは、確勝級の印象。長期休養明けを叩いた上積みもあるだろうし、ここで決めたい。

Review :: 画期取り戻し復活の光確かに

　スルタン閣下はスタートからさっさと先手を取り、道中はグングン飛ばして先頭を快走。最後のコーナーで後続に詰められるものの、直線も頑張って粘りこみ、久しぶりに掲示板を確保した。道中の走りは活気がみなぎり、直線も諦めずにしっかりと走り切っており、復活の兆しは見えた。この夏の楽しみだろう。
　ユタカを背に勝利を狙ったグッドルッキングは、前目でレースを進め、4コーナーから直線入り口にかけて早めに先頭に立つ積極的な競馬で5着。最後は切れ味勝負に屈した印象だが、中身は濃いレースだった。
　今週一番固いように思えたラブイズブーシェは3着。道中は先行集団の馬群で位置取りも、4コーナーで包まれ動けず、少し追い出しが遅れてしまった。次こそは。