レース後評

レース前短評

どんなに時代が変わろうとも、自分たちにとって春の天皇賞は特別なレース。
今年は5頭のマックイーンファミリーが出走してくれる。
うち、アイアンバローズ、シルヴァーソニック、マカオンドールは阪神大賞典からの転戦で、その時の勝ち馬を含めて再戦となる。
再先着のアイアンバローズは、今回も絶好枠を引き当て勢いを感じる。オルフェーヴルが敗れた春天で、大波乱を演出した石橋脩騎手が鞍上というのも何かの縁か。あの日と逆で、1番人気がノースヒルズグループの馬というのも色々匂わせていて面白い。
マカオンドールは直線で勝ち馬に一旦離されてしまったものの、また詰め寄るように最後まで伸びていた。長距離適性はいまさら言わずもがなで、逆転のチャンスは十分にありそう。
長距離適性で言えばシルヴァーソニックも相当なモノで、長丁場のレースで本当に安定して走ってくれている。上手に立ち回れるタイプだけに、外枠に振られたのは残念だが、そこはリーディングジョッキーがなんとかしてくれるだろう。
タガノディアマンテは故障など、紆余曲折を経てようやく辿り着いた春の天皇賞。GI は菊花賞以来の出走となる。1年近い休みを経て復帰した今季は、休み明けから素晴らしいパフォーマンスを見せていて、本格化の雰囲気さえ漂わせている。大仕事を期待したい。
メロディーレーンはさすがに牡馬混合の定量戦だと厳しい内容が続いているが、それでも菊花賞5着の勲章がこの舞台では輝いてくる。「あっ」と声に出てしまうようなシーンを演出できるか。