レース後評

レース前短評

我々が愛してやまない春の天皇賞に、今年はオルフェーヴル産駒4騎が挑む。
命が危ういとさえ思えた昨年のアクシデントを乗り越え、不死鳥の如く立ち直ったシルヴァーソニック。前走のサウジ遠征もまさに完勝の内容で、7歳にしてこの充実ぶりはさすがオルフェーヴルの仔。連覇を目指す王者は強いが、京都での適性は分からない。外枠は不利だろうが、上手に立ち回って好機をうかがいたい。
ヒュミドールは何とレジェンドとのコンビで大一番へ。騎手の腕だけでどうにかなる舞台ではないが、それでもマックの血筋に武豊が乗って春天に挑むというだけでワクワク感はマックスだ。3コーナーの上りから4コーナーの下りにかけて、「ググッ」と身を乗り出したくなるような競馬を見せてほしい。
対してアイアンバローズは若武者、坂井瑠星騎手との初コンビで一発を狙う。前に行きそうな馬が多くて難しいレース選択を迫られそうだが、昨年の春先を考えると、やはり積極的なレース運びがこの馬には合っていそう。若者らしく強敵相手に一歩も引かない強気の競馬を、ぜひ。
7歳の春を迎えたメロディーレーンが今年も春天にエントリー。さすがにそろそろ引退させてあげたい気持ちも強いが、陣営も何かしらの考えがあるのだろう。菊花賞5着をはじめとする京都経験を生かして、ひとつでも上の着順を目指す。
先週見事に勝利でオークスの切符を手にしたゴールドシップ産駒。
今週の青葉賞ではマイネルエンペラー、スイートピーステークスではヴァイルマティとエリダヌスが本番行きへ虎視眈々と。
いつも書いているが、マイネルエンペラーはとても雰囲気のある馬で府中の2400でぜひとも見たかった馬。完成はまだ先なのかもしれないが、秋のことを考えても出走するからにはダービーの出走権獲得 = 賞金加算をしておきたい。
ヴァイルマティとエリダヌスは、未勝利を勝ち上がった勢いでオークスの出走権獲得を目指す。未勝利脱出に時間はかかったが、逆に言えばそれだけ経験を積めたということ。週末には雨予報もあり、荒れたレースになれば経験もより活きてきそう。先週に続いてオークスの枠をゴールドシップが埋めるのか注目したい。