レース後評

レース前短評

エリザベス女王杯でライラックがGI初制覇を目指す。今季は牡馬相手のキャンペーンを歩んでいたので成績自体は目立たなかったが、着実な進化を感じさせてくれる過程があり、事実牝馬限定の前走でそれを証明してくれた。もう前で位置をとっても大丈夫そうで、ここはGI制覇の勝機到来だろう。
同じ日の福島、福島記念にはウインピクシスがスタンバイ。メンバーを考えればエリ女でも......という思いもあるが、距離やコース適性をより重んじたのだろうか。すんなりとした流れになれば力は重賞級なことは前走を見ても明らか。前を主張しそうな馬をうまくやり過ごして、上手に立ち回ればチャンスは十分。期待したい。
前日に行われる伝統の2歳GII、デイリー杯2歳ステークスにはフルレゾンがムーア騎乗で出走する。前走の脚は素晴らしかったし、ここでも勝ち負けの競馬ができるのならば一気にクラシックへの道筋がひらけてくる。ライアンのジャッジ込みで楽しみな一戦。
同日の東京ではヘリオスとベルダーイメル武蔵野ステークスに出走する。
ヘリオスは追ってしっかりとした脚を使えるので、距離延長も問題ないはず。前走よりも相手は強くなるが、こちらも闘ってきたメンバーを考えれば臆する必要はない。ロスなく流れに乗って、悲願の重賞タイトル獲得といきたい。
ベルダーイメルはここにきてまた良くなってきたのが、いかにもオルフェーヴル産駒。元々素晴らしい末脚を持っている馬で、ここでも十分通用するはず。柴田善臣騎手に最年長重賞制覇のタイトル復権を届けられるか。