レース後評

レース前短評

ドゥラエレーデがチャンピオンズカップで2つ目のGI獲りを狙う。前走、前々走と、この馬の力を出しきれないレースが続いているが、今回は鞍上にライアン・ムーア騎手を迎えて同じような競馬はしないはず。この馬の良さを出しさえすれば、ちゃんと結果を残してくれるのは去年のパフォーマンスを見ても明らかで、ここは巻き返し必至だろう。2つ目のGI制覇を手中に収め、暮れの大一番でウシュバテソーロと闘ってほしい。
土曜日の中山メイン、ステイヤーズステークスにはオルフェーヴル産駒のアイアンバローズとミクソロジー、ゴールドシップ産駒のゴールデンスナップとメイショウブレゲが出走する。
アイアンバローズは昨年の勝ち馬。ドバイ以来のレースで仕上がりが鍵になりそうだが、状態さえよければ当然勝ち負けの期待がかかる。走ってみないとどっちに転ぶか分からないが、良い方に転がってくれることを願いたい。
ミクソロジーは長期休養明け3戦目の競馬を迎える。前走を見ても「まだまだ......」という感じは否めないが、順調に続戦できていることをポジティヴに捉えたい。来年が楽しみになるような前進を。
ゴールデンスナップは負けられないところでの連敗となっているが、長距離戦でここまで堅実に走る牝馬も珍しく、よく頑張っている。前走は4コーナーで勝ち馬に引き離された分だけ届かなかったが、脚は最後まで残っていた。ここはビッグタイトル獲得の大きなチャンスだろう。楽しみな一戦だ。
メイショウブレゲは前走のアルゼンチン共和国杯が着順以上に内容のある善戦。自分の競馬に徹しないと力を出しきれない不器用な面はあるが、超長距離戦ならばその特性も活きてきそう。初重賞制覇へのチャンスはありそうだ。
同じく土曜日の京都では、コガネノソラとマイネルモーントがチャレンジカップにスタンバイ。
コガネノソラは牡馬との古馬混合戦へ意欲の挑戦。秋華賞は結果こそ出なかったが、初の関西輸送や直前のジョッキー乗り替わりなどがあった中で、よく頑張ってくれた。大一番で乗れずに悔しかったであろう丹内騎手に手が戻り、どんな競馬を見せてくれるか楽しみにしたい。
マイネルモーントは6月以来の実戦復帰。直前まで出るのか出ないのかはっきりせず、陣営も状態に関しては半信半疑のようだが、前走の勝ちっぷりはなかなか素晴らしく、力を出せれば十分上位争いしてくれそうな手応えはある。地力に期待したい。
日曜日の中山ではギンザグリングラス産駒のソレイケギンチャンが、デビュー2戦目の競馬を迎える。デビュー戦はまずまずのスピードを見せていたし、坂さえこなせれば直線の短い中山の方が良さも出そうで、2戦目でさらなる前進を期待したい。