レース前短評

ヘリオスが地方馬としてチャンピオンズカップに出走する。せん馬の宿命と言ってしまえばそれまでだが、この年まで本当によく頑張っている。勝ち負けを望むのは厳しいかもしれないが、存分に力を出し切ってほしい。
土曜日の東西重賞にはファミリーがスタンバイ。
まず最初に行われる鳴尾記念には、ショウナンマグマとドゥラエレーデが出走する。
ドゥラエレーデは毎レース毎レースよく頑張りながら、どうしても賞金加算が出来ずに今年も師走まで来てしまった。久しぶりの芝競馬になるが、芝のG1馬であることを忘れてはいけない。スカッとする結果を期待したい。
不振の続いていたショウナンマグマだったが、前走は思い切った競馬で久々に良いところを見せてくれた。相変わらず気の難しいところはあるが、1800m のスペシャリストでここは当然狙っていたであろうレース。今回もいいレースを見せてほしい。
中山で行われるステイヤーズステークスには、ゴールドシップ産駒のヴェルミセル、マイネルカンパーナ、メイショウブレゲ、そしてオルフェーヴル産駒のミクソロジーが出走する。
ヴェルミセルは京都大賞典のパフォーマンスが素晴らしかった。エリザベス女王杯は相手も強かったが、このメンバーなら十分太刀打ちできそう。ダイヤモンドステークスを考えればこの距離はプラスに働きそうで、重賞初制覇の期待は大きい。
マイネルカンパーナはアルゼンチン共和国杯からの転戦。2月の東京ではサンライズアースを破った馬。3000m を超えるレースは使ったことがないが、対応できればチャンスはありそうだ。
メイショウブレゲは昨年のこのレースが5着。ここ数戦は見せ場を作れていないが、長丁場は得意なだけに、道中死んだふりでじっとしていれば直線で「あっ」と驚くシーンも。
戦線復帰後苦しい競馬が続いているミクソロジー。一昨年の快進撃が忘れられないだけに、「復活してくれ」とただただ願うばかり。