サドラーズアレグロが名古屋へ転籍

未完の大器が名古屋で期す捲土重来

　川崎競馬所属の大器サドラーズアレグロ坊ちゃんが、名古屋へ転籍することになりました。
　一昨年9月のデビュー戦を勝利した当初から大物と騒がれ、同厩のアンパサンドと同等かそれ以上の評価を受けていましたが、昨年1月の競馬で骨折すると立場は一変。
　アンパサンドはダービー馬に、アレグロは内田博幸騎手の手を焼かせながら1勝をもぎとるのがやっとの状態。
　気性的な幼さからなかなか持てる能力をフルに活かせず、最近では厩舎サイドから去勢を打診されるほどでした。
　よれよれの戦績で川崎から名古屋とはまさに都落ちの感がいなめませんが、大きな挫折は飛躍への大事な助走期間。
　名古屋で待つ偉大な先輩ストロングライフのように地元の英雄を目指した先に、未完の二文字がとれたアレグロ坊ちゃんの姿があることでしょう。