オリエンタルアートが天へと昇る

3月7日に、ドリームジャーニーやオルフェーヴルの母オリエンタルアートが死んでことが明らかになりました。
子宮穿孔による腹膜炎が原因で、18歳でした。

オリエンタルアートはマックイーンにとって3世代目の産駒で、タニノゴードンやネオマックイーンらの世代に誕生しました。

現役時代はダートの条件戦を3勝したにすぎず、一般的にはどこにでもいる繁殖牝馬の一頭、マックファンから見てもシュペルノーヴァの全妹というイメージしかありませんでしたが、繁殖生活に移るや評価を一変。
初年度産駒からいきなりドリームジャーニーを生み出すと、次々と高素質馬を競馬場へと送り込み、そして遂には3冠馬オルフェーヴルを輩出しました。

ステイゴールドとの相性の良さが注目されがちですが、ダンスインザダークとの間に生まれたアルスノヴァは屈腱炎さえ発症しなければ十中八九クラシックを沸かせており、また6番仔マトゥラーをのぞけば産駒は全てJRA で勝利と、配合の妙だけでなく、繁殖牝馬そのものとしてのポテンシャルも高いものを持っていました。

晩年は成功した配合を永遠と続ける社台グループらしく、ステイゴールドの種付けが続き、あまり面白みのないことになってしまいましたが、マックの血を遠い未来まで運んでくれることを確実としてくれた功績は、数十年先になっても輝きを失うことはないでしょう。

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