レース後評

レース前短評

アロヒアリイが皐月賞に挑む。とにかくスケールの大きな走りをするのが魅力の馬で、1勝クラスこそ負けたが、前走の弥生賞できっちりと巻き返して大器の片鱗を見せてくれた。クロワデュノールは文句なしの三冠馬候補だが、この馬の可能性もそこに匹敵するんじゃないかという期待感がある。1強から2強のダービーへ。ここから彼のクラシックロードが始まる。
土曜日の中山では、マイネルグロンが中山グランドジャンプで復活の勝利を狙う。昨年末の中山大障害は落馬こそしてしまったが、途中からハナを奪い堂々たる走りを見せてくれた。屈腱炎を患った馬だけに状態をどこまで戻せるかが鍵になるが、5連勝時の走りを出せれば力が違う。まずは無事に、は当然だが、爆弾を持っている馬だけに、出るからには出るレース全部勝っておきたい。
日曜日の福島で行われる福島牝馬ステークスでは、フェアエールングとライラックが初対戦。
前走、小倉牝馬ステークスで重賞初制覇を果たしたフェアエールングは、勢い全開の重賞連戦になる。前走より斤量が一気に重くなるが、今の充実ぶりならそれも楽々と跳ね返してくれそう。舞台も絶好で重賞連勝の可能性は十分。期待したい。
そんなフェアエールングに立ち塞がるのが、ここでは実績上位のライラック。前走は少し特殊な流れの中で脚を失ってしまったが、牡馬相手の重賞やGIでも上位争いをしてきたこの馬の力は一枚上だろう。暖かい季節の成績がもう一つなのは気になるが、好内容と好結果を抱いてヴィクトリアマイルへ向かわせたい。